『Mr.デリバティブの成り行き相場ざんまい メールマガジン』バックナンバー

2012年03月06日号:「証券会社を辞める理由 募集物がキツイ」
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  【 Mr.デリバティブの成り行き相場ざんまい メールマガジン 】

  フェアラインパートナーズ株式会社 関東財務局長(金商)第2587号

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   ■■ ~ 証券会社を辞める理由 募集物がキツイ ~ ■■

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こんにちは。
先週末 3/3は実戦オプションセミナーを開催いたしまして、沢山の投資家の
方とお会いしお話をさせて頂きました。実戦に役立つ話が聞けて非常に良か
った、もっと話を聞きたかったなど、嬉しいお言葉を頂きまして私も嬉しか
ったです。
皆さん熱心に勉強されており、少しでも運用力を上げようと頑張っているの
だなと思いました。
また、セミナー後の懇親会では、投資家の方の生の声が聞けて、こちらもと
ても参考になりました。飲み会もまたやりたいと思います。

日経平均は10000円を手前にして、足踏み状態となってきました。
皆さんの調子はいかがでしょうか。
毎日相場を張ってて、正直疲れるなぁと思うこともありますが、そんな時は
たいてい儲かっていない時。儲けが増えてきて口座の残高が大きくなると、
不思議と元気が出てきますよね。
私の場合だと、助言してるお客さんのポジションのことは、常に頭にインプ
ットされてますので、今の相場が幾らでこれからどういう展開になったら、
こうしようとか、幾つものパターンを常に考えながら生活しております。

24時間相場のことを考えていますので、寝ている時もポジションを動かして
る夢も見ますし、人と食事や話をしている時にカラ返事をすると良く言われ
ます。風呂に入り、頭を洗っている時も相場のことを考えていますから、
「あれ、俺はさっき一度シャンプーしたよな?今はもしかして二回目のシャ
ンプーか?」なんてことは良くあるのです。若い頃にアメリカ産の牛丼を食
べ過ぎて、アルツが入ってるのかもなんて心配になるのですが、何か(相場)
を考えながら動いている時は、心ここにあらずということでしょうね。

余談はこのあたりにして、再び証券会社の支店営業、もう古い話ですけど、
紹介していこうと思います。今日のテーマは募集物。どこの証券会社もこれ
なくしては経営にならない、大切なものであります。募集物には、毎月設定
型の投資信託、突然やってくるテーマものの投資信託、相場が上がると追加
型インデックスファンドの購入、円安になれば外国債券、企業が発行する公
募株、などなど色々あります。

営業マンにとって最もキツイのが、毎月設定される何年何月号なんていう株
式投資信託です。エースなんて名前が付いていたと記憶しているのですが、
最初は10000円で発行されたのが、基準価格で4500円とか、ひどいのになると
3000円台のものもありました。それでも毎月、支店には何十億というノルマ
が来まして、営業1課に5億とか、投相課に何億とか割り振られるわけです。
客だって馬鹿じゃありませんから、前に買ったものが半分以下になっていれ
ば、また新しいものが出たと言ったって買う気も失せますし、買いません。
営業マンは常にこのようなクズの投資信託を買ってくれる客を常に新規開拓
しなければならないのです。

営業課の筆頭クラスで毎月5000万~1億、課長代理で5000万とかそれ以下は
3000万、2000万なんて、そんな感じでした。それを15時の株式市場の手数料
上げ仕事が終わってから開始することになるのです。大体、株が終わると、
投信の締め切りが近くない場合は、営業マンは夕方から外交に出かけます。
外交とは自分のお客さんのところへ何かを買わせに行くということです。
「ひざ詰め」という言葉も良く使われ、「客の所へひざ詰めで勧めてこい!」
と良く言われたものです。
外に出れば営業マンは自由です。喫茶店でサボろうが、セールス車のなかで
寝てようがいいのですが、締切日にはキッチリ結果を出さねばならないのが
宿命なのです。

外交の前には、営業課長に「本日はどこどこのお客さんとこ行って、何々を
勧めてきます。帰社は何時です」と報告してから外出します。
あ、思い出しました。営業マンには営業日誌というものがあって、毎日どこ
へ行って何をしたのか、課長に報告する義務があるのです。
今思えばサボって訪問してない客の名前を書いたり、これを「作文」と言う
のですが、何日もサボると想像力と妄想力が欠如してきて、とうとう書くこ
とがなくなってきてしまうのです。これもキツイです。

ある日、私が新入社員だった頃、外交から夕方頃支店に戻ると、何だか支店
内が嫌~な雰囲気に包まれていました。おそらく支店の投信販売の数字が上
がっていなくて、地区担当役員が支店長を叱責したに違いありませんでした。
普段温厚な支店長が妙にいきり立って怒り狂っていまして、営業課長は席で
固まっていました。支店内ではできなければ、支店長→営業課長→筆頭→営
業マンという具合に、いじめの連鎖が続く構図になっているのです。
私は席に戻ると、すぐに投資信託の募集をしろと次長から指示を受けて、お
客さんのところに電話を掛け始めました。それまでに散々と買ってくれとい
う電話はし尽くしていますから、正直締め切り前になると電話を掛ける先に
も苦労します。

支店長は、「お前ら、何やってんだ。どうしてできねぇんだよ」と言いなが
ら、営業課のデスクの周りをグルグルと周り、喝を入れています。
課長は眉間にシワを寄せ、たまに電話したり課員に数字を聞いたりしていま
す。ここまでの進捗状況が思わしくなく、とうとう本社の方からお前の支店
は遅れてる、何やってんだ!と電話が来たのでしょうね。
支店長も下の奴隷どもをぶっ叩いて、急いで時間までにピラミッドを作る石
を運ばせないと、自分のクビが飛ぶぞ、位のことは地区担当から言われたの
だと思います。

それでも、営業マンはこれまでに散々と客のとこに電話して、買ってくれと
頼んでも誰も買わないのですから、新たに数字などすぐに出てくるはずもあ
りません。
絞りに絞ったタオルから、かすかに水を絞り取る、そんな投信販売営業が当
時の一般的なスタイルでした。しかも毎月です。
そのうちに、支店長は数字が出ない部下どもに対して怒りが頂点に達したの
でしょうか、それぞれの営業マンのデスクの横に1つずつ置いてあるスチー
ル製のゴミ箱を蹴り潰しだしました。「バコーン!バコーン!」デスクにぶ
ちあたるスチール製のゴミ箱は蹴りでことごとく潰されてベッコリになって
いきます。
ものすごい音がします。客に電話している営業マンはたまったものではあり
ません。新入社員の私たちは震え上がりましたが、横では支店長が「何やっ
てんだ、お前ら、バカやろう」などと叫びながら、ゴミ箱は全て蹴り潰され
ていくのです。恐らく電話口の向こうの客にも聞こえていたでしょうね。

普段は新人には優しい支店長で、私は好きだったのですが、あんなに変わる
なんて、よほど上の人からひどいことを言われたのでしょう。その後どうな
ったか、昔のことでもう忘れましたが、あの支店長のゴミ箱つぶしだけは、
きっと忘れないでしょう。今言えることは、あのしんどい場面も、時間が経
って終わったということです。恐怖感で部下の尻を叩き、何とかノルマを達
成させる。締め切りすぎればまた新しいノルマが来て、前にやったことなど
すっかり忘れてしまう。できる営業マンってのは、毎月毎月とにかく販売マ
シーンとなって、与えられた石をピラミッドを積むために運び続けられる人
間なのです。もちろん、お客さんの損益がどうのとか、これを売って客が儲
かるのかどうかなんてそんなことを考えてる暇はありません。ひたすらノル
マ達成の為に働き、次から次へと来る締め切り日を何とか乗り切っていくし
か、生き残る術はないのです。数字をこなすことが仕事で、多少世間様より
多めの給料を貰っても、こんなしんどい毎日では体がもちません。
一般的な証券マンの寿命は65歳なんて言われていましたが、こんな生活を何
十年も続けていれば、当然と言えるでしょう。

本社には、係数管理部という課があって、全国の営業マンにどの位のノルマ
を与えるのが良いのか調べている部署があると聞きました。
奴隷どもに対して、生かさず殺さず絶対に楽させず、ギリギリ耐えられる最
大の苦しみはどのレベルかを計算して、ノルマをどの位にすればいいか計算
するそうです。支店の先輩たちと「俺らも本社の係数管理部に行きてぇなぁ」
なんて、私のインストラクターの先輩に教えてもらいました。その先輩はキ
ャラ的にはいじられキャラで楽しい人で、とても思い出深い人でしたが、後
にキーエンスに転職しました。
「やっぱ就職する企業は株価の高いとこにいかなきゃ、あかんやろ」なんて
言いながら、当時一番株価の高かったキーエンスへと転職をしたそうです。
その後どうなったかは、全くわかりませんが、恐らく支店の営業マンがやる
ような職場環境のところはまずないでしょうから、きっと楽にはなったと思
われます。今思えば、任天堂か、東電あたりに就職しとくのが一番正解だっ
たと言えますが、これもまた銘柄を選ぶのと一緒で、難しいことですよね。

ということで、今回もつまらん昔話をしましたが、全て本当の話しです。
こんな会社もあるのだなぁと思うでしょうが、仲間の証券マンに聞いても、
どこの大手証券会社も同じようなものだそうです。
今となっては楽しい思い出ですが、面白い話はまだまだあるのです。
相場が落ち着いた時にまた紹介したいと思います。
それでは、また。

※4月以降のセミナーに関しての告知はもう少しお待ちください。



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