『Mr.デリバティブの成り行き相場ざんまい メールマガジン』バックナンバー

2012年02月07日号:「証券会社の実体が徐々にわかってきた」
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  【 Mr.デリバティブの成り行き相場ざんまい メールマガジン 】

  フェアラインパートナーズ株式会社 関東財務局長(金商)第2587号

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     ■■ ~ 証券会社の実体が徐々にわかってきた ~ ■■

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ついにと言うか、とうとうと言うか、春が来て4月1日の入社式を迎えました。
場所はどこだったか記憶にないのですが、馬鹿でかい体育館のような場所で
総勢550人の新入社員の入社式となりました。
当時、女性の総合職なんてのが流行り初めていて、同期に10~20人程度、
バリっと洋服の青山のスーツを着込んだ感じの女性の総合職達もいました。

一方の私は、大学時代の不規則な生活がたたり、当時は夜中の3時頃まで起
きていて、それから寝て午後目覚めて家庭教師のバイトに行き、夕飯をごち
そうになって生徒を教える。そんな毎日を送っていたために、朝から満員電
車に揺られて出社するのがキツイこと、キツイこと・・・。

社会人として人生の大きな舞台に立つ、このめでたい入社式の式典の最中、
うかつにお偉いさんの話の途中で、ウトウトしてしまうこともありました。
話の後、阪神タイガースを「ベンチがアホやから野球がでけへん」で辞めた
江本氏の講演があり、それは面白かったので覚えています。
彼によると、「巨人の桑田は肘の手術をしたが、じつはもう治っていて、
動けるのにピアノなんか弾いて、奴は給料泥棒だ。」なんて言ってました。

入社式の後、もうすぐ定年の本社の何とか部長のお話があって、「お前ら、
うちの会社の持ち株会に必ず入ること、それと、ミリオンというTOPIX投信
をあわせて貯蓄としてやるだ!これは会社からも5%だったか補助金が出る
し毎月ドルコスト平均法で買い付けるから得なんだぞ」などと教わりました。
「ワシはこれで金持ちになったんだ。ワシみたいな人間をいわゆるニューリ
ッチというんだ。」「ワシみたいになりたかったら、お前ら積み立ては絶対
やるんだぞ!」ということらしい。
新入社員は、みな、「ハハァー」って感じで聞いていて、みんな始めたが、
初任給の手取り17万程度だったかな?これではとても生活は苦しい。
結論から先に言うと、私は積み立ては1年強ですぐにやめ、入ってきた金は全
部使って貯蓄する余裕などありませんでした。

もし、あれからずっと、持株会とミリオンをやっていたら、当時4万円近くし
てた日経平均が今や9000円にも届かないのだから、ニューリッチどころか、
金をどぶに捨てているようなものでした。
5000円の野村證券の株が、今や300円ですからね。
持株会などをやってた連中は、全員死亡です。自分の給料を貰っている会社
の持株会はやってはいけない。これは間違いないです。

そのあと、配属の発表があり、自分は首都圏東地区のとある支店に配属にな
りました。配属とはいってもすぐに支店には向かいません。5月の上旬まで
に、外務員試験合格にむけた研修があり、これに受からないと営業はできな
いことになっているのです。八千代の研修所には、新入社員を詰め込んで毎
晩勉強三昧ということになります。

研修の途中では、食事の時などに全国から集まった同期の連中と仲良くなっ
たり、話をしたり5月上旬まで、まぁ楽しい時間でした。
当時、新入社員全員に映画「ウォール街」をみせられました。
インサイダー情報で巨額の金をつかむゲッコーと、チャーリーシーン演じる
弱小証券の外務員の物語で名作ですが、一体会社はあの映画をみせて、何が
言いたかったのかよくわかりません。

研修所で同期の仲間と日々、親交を深めながら、外務員試験の勉強がすすめ
られました。そして試験も終わり、無事合格するとついに先輩達の待つ支店
に行く日が来るわけです。
支店につくと、総務のお姉さんから説明があり、同期の一般職の女性とドキ
ドキの初対面となります。ぱっと見て、あんまりかわいい子はおらず、自分
は説明してくれた先輩の総務の女性がやけに素敵に見えました。

あとでわかることですが、証券会社での恋愛事情というと、ほとんどの人が
身近なところで社内恋愛というのが一般的です。仕事が忙しくて外の人間と
の付き合いをする機会が滅多になく、支店という単位がいわば一つの村社会
になっているのです。
その中で、何人もの男を渡り歩く女性もいて、モラルのなさは営業のスタイ
ルも下半身事情も同じということです。
まぁ、そのへんのお話はあとあとお話ししますが。

支店には営業課が1課と2課があって、その他女性の一般職の窓口レディーの
いる投資相談課、ミディーと言われるおばちゃん軍団の証券貯蓄課、その他
総務、支店の車の運転手チームなどがある。
営業の自分の同期にはもう一人H君が配属になっていました。
今もH君とは年賀状のやり取りくらいはしていますが、久しぶりに同期と会っ
てみたいものです。
震災後、年賀状が来ないので少し心配はしているのですが。

新入社員には2つ年上の先輩インストラクターがつきます。
私のインストラクターはTさんと言って、大手の株式客を捕まえて地区担当賞
なんかをもらってる結構成績の優秀な人でした。
地元のタクシー会社を経営する社長に好かれ、その社長が大口のお客さんで、
株好きのお客さんでした。基本的に客注なのですが、取引量がデカイので落
とす手数料も半端ではありませんでした。

ただ、彼は株式で手数料を上げるのは大の得意なのですが、投資信託を販売
するが大の苦手で、そのせいで社長表彰を取れずにいました。
大口の株式客をつかんででかい手数料を上げるのは、それはそれで評価はさ
れますが、投資信託を売れない営業マンは「かたわ」な営業マンだと言われ
ていました。優秀な営業マンは、収益を上げることに並行して、絶対に客が
損をするノルマの投資信託を毎月毎月売り続けなくてはならないのです。
その苦痛と言ったらもう、経験した者にしかわかりません。

お客さんが損をするのをわかっていて、というか自分では絶対に買わないと
思う商品を、ノルマとは言え平気な顔で売れるような強い心を持った人でな
いと、表彰されるようなことはありません。そもそも営業スタイルが、なん
ぼ損しようが平っちゃらだよ、というようなお客さんを捕まえてこそ、一流
の営業マンというのが、証券会社の考え方なのですね。

証券会社で何が嫌だって、くそのような投資信託のノルマが毎月毎月山のよ
うに営業マンにのしかかってくることです。
運用成績が良くて、売りやすいならいいのですが、10000円でスタートしたも
のが、5000円とか、ひどいのになると4000円台の基準価格になっている投資
信託ばかりの中で、同じようなスポット投信(何年何月号)が毎月設定され
るのです。それは全部支店ごとにいくらいくらと振り分けられ、営業マンの
ノルマとなります。
そんなくそ商品が、15日と月末の締めで何種類も来る。どこどこの支店に何
億の割り当てってのが、あらかじめ決まっていて、このノルマは絶対に落と
すことはできない。いわゆる「必達」というやつです。

証券会社はこの「必達」という言葉が大好きで、憲法みたいなもの。
何が何でもやり遂げる、やらねばならない、絶対に落とせない。
そういうものなのである。ある営業課長の下で働いた時、「愚直」という言
葉を信念にしている人がいました。愚直というのは、会社に命令されるがま
まに、何も考えずにただノルマをこなすという意味だと、私は理解しました。
その方は、投信のノルマが達成できず、セールス車での支店への夜の帰り道
にカーブで考えたそうです。
「どうしよう、ノルマができない、俺はダメな人間だ、このまま死んでしま
いたい。」と思ったと言っていました。それが愚直というものです。
オウム真理教ではないですが、洗脳された人間は考えることを放棄して、た
だただ石を運び続ける奴隷を続けるのです。その方は、やがてどこかの支店
長までなり、何年かやったそうですが、その後のことはわかりません。

万一、目標に行かないようなことでもなれば、本社にその投信のノルマの不
足分を報告し、返すことになる。それだけは死んでも出来ないのであります。
本社役員がいて、その下に地区担当、その下に支店長、その下に営業課長、
その下に営業マン。その下にクズ商品を掴まされる無知なお客さんがいる。
ピラミッド型の食物連鎖の頂点から末端まで、王様と奴隷、そして最後に家
畜みたいなものなのです。

支店長は毎日本社にノルマの進捗度合いを「達成率」という表で地区担当に
報告する。よその支店は80%出来てるのに、うちの支店はまだ50%で遅れて
いるといなれば、営業課長を呼びつけて尻を叩く、営業課長は営業課の筆頭
営業マンを叩く、筆頭が下の後輩を叱責する。
どんどん下がいじめられる構図になっている。そしてそれに耐えられない者
はやめていくしかないという具合です。今時の若者は平気で、「嫌です、無
理です、できません、やりたくありません。」と言いますが、そういう部下
を持ったら、自分に被害が来ることになりますから、支店営業では徹底的に
苛め抜いて、ノルマをやらすのです。

しかし、今日の相場はモニターが止まっているかのな動きですね・・・。
次回へ続く。



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